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唯一のお供を連れて 鬼ヶ島へ

もう少し、起こりうる可能性を考えて対策を練っておくべきだったのかもしれない
たいして考えもせずにかずさを連れてきたが
よく考えればここは魔窟である
元職場とはいえ、今となってはアウェイであるのだから

これは、妻がかずさだからというのもなくはないが
夫が俺だからである
つまり、ここの連中は俺が結婚したこと
しかも相手が因縁あるかずさとなれば二重に“おいしい”わけだ

そこをしっかりと考えなかった結果が これ

そんな風に春希はかずさを開桜社に気軽に連れてきたことを後悔するのだった


当初の予定では、買い物のついでに、2、3の確認だけして帰宅する予定だった
だから、かずさも連れてきたのだが
それを偶然にも鈴木に見つかったのが運の尽き

そして、あれよあれよとみんなが会議室に集まってきて
こうして、北原夫妻を囲み取材となった
実際には単なる好奇心なのは言うまでもない

そして、知らない人間多数のこの状況で、春希があれよこれよとからかわれて、かまわれている状況にかずさの忍耐と独占欲とが爆発しはじめ
それを察知したものの有効な手立てをうてないまま、時間は流れていき
とうとう春希は最後の手段に出てしまった

それを見た、みんなの反応が以下のもの

「「「北原、スゲーな」」」

である

目の前にいる元上司や先輩の男性陣三人
浜田、木崎、松岡は
期せずして同じことをいったのだ

「え?なに?北原くんて、そういう趣味なの?マジ?」

鈴木としても青天の霹靂

「バカ夫婦だな」

事情というか、この夫婦をよく知る風岡はあてられて呆れ

「・・・ハァ」

もう一人事情を知る
小春はため息をつくのだった

そして、事の発端となった春希も思わずため息をついた
うかつなことなど言うものではない
後悔後先たたず
をとてつもなく実感している
正直、口が滑っただけ
かずさがヒートアップしそうになったから
いつもの癖でついつい言ってしまっただけなのだ
しかし、他人が
特に詳しい事情を知るでもない人間が聞けば
ある意味、とてつもないセリフ

あの“冬馬かずさ”に

「かずさ、ステイ!お座り!」

などと言ってしまった挙げ句に
かずさがいうことをきいたのだから
驚くしかなかったのだ

まさに やっちまった 感

「あの冬馬かずさにお座りとは、凄いな北原、俺の家とは大違い」

木崎は同じ妻帯者として、感慨深げにいい

「あの冬馬かずさが、なぁ・・・」

浜岡は冬馬かずさという人間を、取材当時、春希の上司だったから、なんとなく知っているがゆえに驚き

「すげぇ、いや、本当にすげぇ」

松岡はあの冬馬かずさにでさえ遠慮無く命令できる春希に感嘆を覚えた

「ここは愛の巣じゃない。イチャつくのは帰ってからにしてくれ」

そして、2人の夫婦仲を
というよりその内情を知っている麻理にとっては驚くに値せず
ただ、やってられない思いばかり

小春は先ほどから馬鹿馬鹿しくてノーコメントのまま
何も言うこともないし
言う気にもならない

そんなこんなで、先ほどまでの雰囲気は消し飛び
そこにはかつての後輩の恐ろしさを垣間見た気がする男性三人と
後輩の性癖を見ちゃった疑惑を一人ででっち上げる女性一人と
かつての部下に対して仲良くしやがって爆発しろと、大人げなく思う女性一人と
かつての先輩に対して、敬意0で呆れてやる気も0な表情の女性が一人
そんな何ともいえないカオスな空間となってしまった

その全責任を負う春希は
もう何もかもを投げ出したくていっぱいだ
よりにもよって、こんな時にだから

しかしながら先人は偉大な言葉を残している

後悔後先たたず

口は災いのもと

そんな言葉たちを改めて実感させられた春希
もはややってしまった以上、取り返せないし今さら何を言ったって誤魔化しようがない

完全に後の祭り

しかも隣のかずさも言われた指示しには従ったものの
むくれたままで、思いっきりにへそを曲げている

当然、後でかずさのご機嫌をとらねばならず
この状況はなんだろうか

軽く現実逃避気味になった春希をせめられるものはいないだろう

春希の心情はそうとうな状況にもはや困惑を通り越して
なにか無我の境地に目覚めそうな悟り状態

「で、で、北原くん、日ごろからそんな感じなの!?奥さんを犬扱い!!?」

してない、とは言えないのがものすっごく悲しい

「あの北原がなぁ、絶対に女の尻に敷かれてそうな、北原がなぁ・・・、世の中わからんものだ。」

なお春希のその台詞への思ったことは
そんなにしみじみと世の不思議を噛みしめてないでください
だってそうしないと色々と面倒なんですよ
というより、なぜか犬扱いすると言うこと聞くんですよ、この子
である

「うちなんて逆だぞ。新婚過ぎたら俺なんか手のひらで転がされるばっかりなのに。」

家庭の愚痴が混じりつつある先輩に対して、春希はやはりなんと返していいか分からないので曖昧な表情
精神的にどっちが優位かというのはかなり議論のある関係で、転がされてなくてもこう、素直に自分が上とは言えないのはこっちも同じですよ
と心の中で返答

「いや~あの北原がそんな風に女を扱うとかビックリだわ。仕事のできる男はやっぱり違うんだなぁ~。」

自分の仕事ぶりをもうまく利用して言う先輩に対しては何とも言い難い表情の春希
いや、それ関係ないですよね、あと女性に対してはそんな扱いしません、さすがにかずさにだけですから
とやはり心の中で答える

「語るに落ちた、とはこのことでしょうね。」

「世の中常に持つものと持たざるものに分けられるものだよな。」

小春はあきれ気味で変わらずだが、麻里は次第に達観したようなことを言い始める

それぞれがあの北原春希に対して色々と考え、思ったことを口にし
春希一人での孤軍奮闘状態はまだまだ続きそうで

「いやでも確かに北原っSだし、そう考えると別におかしくもないのか?」

「色々と自分でコントロールしないと、となるわけか。力関係のなせる技なのか、要領のなせる技なのか。」

「逆にこれは仕事できるようになる為には彼女を犬扱いできるようになれってことか!皆さん、俺にそうなれって言ってることになりません?」

「うわ、北原くんと付き合うとそんな風にされちゃうなんて!でも、そうなった麻里さんとかみてみたかったなぁ~。」

それぞれが好き勝手言いたい放題
言われる側にとってはたまったものではない言葉の羅列

そんな中で頭を抱えながらどう話を切り出すかずっと考えたまま
無駄に時間は過ぎていっている
実はさっきから春希はまったく発言していない
何を言ってもかずさと結婚した事実は変わらない以上、格好のネタなのに変わりはない
ならばと全てが過ぎ去るのを待つしかなく
嵐の中の小舟が如く、ひたすら嵐が過ぎ去るのを祈る身である

とはいえ、何も言わずに居続けても良くならないのは間違いなさそうなのでため息つきながら一言

「頼みますから、憶測で飛ばし記事書かないでくださいよ。」

それだけは言っておく
そんなのがでた日には大変なことになる、自身の心労だけが。

「大丈夫です、そんな記事を書く方が大変ですから。文章書いてる途中から破りたくなりそうで。」

小春は投げやり気味にそんなことを言い
隣で上司もうんうんうなずいている

2人の言ってる意味合いが分かるがために
それ以上そこは触れないほうがよさそうである

しかしながら、この状況を打開できるようなアイデアは皆無

もちろん、援護は得られるような状況でもない

心の中で先ほどの自分をひたすら責めつつ

荒れ狂うこの会議室の中で必死に頭をはたらかせながら

被害を最小限にするために言い返したいのをぐっとこらえて

やがて来るだろう 終わりの時をひたすら待つのみなのであった・・・

放っておいて終わるかどうかかなり怪しくはあるのだが。



~~~~~~~~~~~~
長らくお待たせ致しました!

キリがないくらいにどこまでも続きそうになるので、切って一本にした
リクエストSSになります、かずさを犬扱い+開旺社に顔を出す というものです
元々、このSSを書いていたところよそ様で似たような話があったのでお蔵入りさせたのですが
希望があり再度掲載予定で書き続けたものです


要は事情を知らない四人に春希のかずさへの接し方に驚愕してもらいたかっただけのSSとも言えます(笑)

にしても自分で書きながらこうなると春希は万事休すだなぁ、と。

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感想

更新お疲れ様です。
欲をいえば、これだけ他人の目がある中で春希がかずさの暴走を止める最後の手段を使わざるを得ない所へ至った細かい経緯も知りたいですが楽しく読ませていただきました。
2人きりになったときに春希がかずさにどんな目にあわされるのか気の毒ではありますね。
世間一般では人の言うことを聞かない事で知られているかずさが春希の犬のしつけの様な言葉で従うのを見た時の驚きは相当なものだったでしょう。
さて今更ながらですが、以前10万HITの時にリクエストを受け付けていらっしゃいましたが、その時私はは特に何もリクエストしなかったのですがここで一応リクエストさせて下さい。以前何本か春希とかずさの2人の子供のssがありましたが、子供達のssが読みたいです。ご一考お願いします。

追記
「すげぇ、いや、本当にすげぇ」の台詞の後に松崎という名前出てきますがこれはおそらく松岡かもしくは木崎と書こうとしたと思うのですが話の流れと台詞内容からすると松岡でしょうか?

リクエストに応えて頂きありがとうございます

以前開桜社に行って騒ぎになる話をリクエストさせて頂きましたがこうして読ませて頂き喜び一入です。
あのメンバーと春希の関係好きなのでそこにかずさが加わった場があったらなって思っていました。

tuneさんのコメントに
>欲をいえば、これだけ他人の目がある中で春希がかずさの暴走を止める最後の手段を使わざるを得ない所へ至った細かい経緯も知りたいですが楽しく読ませていただきました。
とありますがそれは正に自分も見たいところでありますw

何にせよ開桜社とこの主従コンビのやり取り楽しそうだからもっと見たいと改めて思いました。

No title

お二方のご感想ありがとうございます。
そして、やはりその前段階もということになりますよね
自分で書いていてもそう思ったくらいですから(笑)
ということで、書き始めましたので気長にお待ちいただければと思います。
あと、tune様、作中のミスの御指摘ありがとうございました。
また、子供たちのSSに関しましては記事の方をご覧いただければと思います。
プロフィール

海雪 海辺月

Author:海雪 海辺月
現在、White Album2 SS、特に冬馬かずさ SSを執筆がメインです。
目次はカテゴリーの未分類においてあります。
Eメール:umiyuki_4s@yahoo.co.jp
@を半角にしてください
メアド載っけてないことに今さら気づきました・・・

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