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クリスマスのその日に 後編

「それじゃ、メリークリスマ~ス!」

「「「「「「「「「メリークリスマ~ス。」」」」」」」」」

「で、何でいきなり和泉が乾杯の音頭取ってるんだ?」

「なに、春希やりたかったの?」

「そういう意味じゃない。そもそも呼ばれすらいないんだから、もう少し遠慮してくれ。」

「あ~、それは無理。」

「相変わらず、変わらねぇやつだな。」

いかなり千晶が仕切っての乾杯ではじまり
それに突っ込みをいれた春希
だが、それはそのまま捨てられた
武也はそれを見て、目の前にいる何年か振りの相手の宇宙人具合に
変わらないともらすのだった

「そういう君は変わったのかね?飯塚くん。」

「余計なお世話だ。」

そうやって鋭く切り返してくる所も昔のまま

「相変わらずあなたは、あちこちで騒ぎを起こすんですね。」

小春は呆れたように言い

「というか、晶子さんだよね?え、どうなってるの?」

雪菜はさっきらから気になっていたが聞けなかったことをきり出す

「小春ちゃんもおかわりなくみたいだね。それから雪菜も久しぶり。」

「やっぱり雪菜にも面識あったか。お前の目的を考えればないはずないとは思ったが。」

千晶の各人の返答をきき、かずさはやはりかと思う
三角関係を知るなら、三人全員にあたらなければ知れないことが必ずある
余すことなくしり、それを芸事にしようとなんて人間が半端なまま妥協するはずがないという確信があった
だから雪菜とも知り合いだろうと踏んでいたが、予想通り

「そりゃね。外せないっしょ、そこは。本当はあの頃のあなたにも会いたかったんだけどね。」

「やれるもんならやってみろ。」

「いくらあたしでも流石に無理だ、そりゃ。」

「ふん。」

「それで、晶子さん、春希くん、どうなってるの?」

雪菜は何故、かずさと千晶が顔見知りなのかも分からず
それどころか武也まで知ってることにクエスチョンマークがとまらない

「あ~、あたしが説明するのがめんどい。春希、よろしく!」

「よろしくじゃないだろ、まったく。」

「それでどうなってるの?春希くん。」

「あ~、えっと、わかった。・・・順番に話していくよ、ちょっと覚悟はしてくれ。」

「・・・分かったわ。」


春希としてはあまり話したくなかった
二つの時間のことは今尚、とても話しづらいものだし
雪菜にとって最も辛いものが眠ってる話だ
そう、彼女のトラウマを刺激しかねい話
そして、あの頃を今になって語るのは
雪菜にとって、とても辛いことなのだから




~*~



「そういうこと、だったんだ・・・。」

雪菜がポツリともらす
もはや場はパーティとは程遠い重い雰囲気になっており
そんな中、雪菜は千晶というキャラを知った
同時に知らなかった依緒と麻理と小春は信じられない気持ちで
千晶という人間が理解できず、呆然としている

元々知る武也とかずさは変わらず
春希はぽつぽつと語り続け
千晶は涼しげにグラスをあおる

「そっか、そっか、なるほどね・・・。」

そして雪菜は春希の話を思案し おおよそ理解できた
何故、あの頃の自分を気にかけていたのかを
あんな風に話させてくれたのかを

でも、わからないこともあった

「それで、そのお話の反響はどうだったの?それから、結末はどうしたの?」

前半はある意味知りたかったことで
後半はどうしてもききたかったこと

「いや、結局出来上がらなかったから。」

その答えはもちろん千晶が返した

「え?どうして?」

「一番知りたかったことが知れなかったからね。」

「知りたかったこと?何?」

雪菜の記憶だと、結構色々喋ってしまったはずなのに

「春希が本当のところをみせてくれなかったからね。」

「俺?」

春希はその言葉に驚く

「だって、春希はあたしに本当のこと結局しゃべってくれなかったじゃん、全然。」

「当たり前だろ。」

もしそれを喋るとしたら、その相手はそれだけの人となる

「ま、おかげであたしは助かったのかもしれないけどね。」

「「かもしれんな。」」

ついでにもらしたその千晶のわけ分からないセリフに対して
2人から答えがあった

武也とかずさ

春希をよく知り、ことを理解している2人は
期せずして、同じことを言った


「やっぱそう思うよね。」

千晶はその2人の返答に
彼女にしては非常に珍しく自嘲気味な笑顔で納得した

「なんの話だ?」

そして、春希としては自分が何も言わなかったことと
今の会話の繋がりが全く分からなかった

「お前さんは一筋縄じゃいかないってことさ。」

「はぁ?俺が?なんで?」

「ま、春希だからね。」

それに千晶ははぐらかした返答で終わらせる
さすがにこんな話をここでするつもりはない

ただ、春希以外は話は分からないメンバーでも
春希が一筋縄じゃないかないってのだけは共感できた
そのため、誰からも反論はない
それが春希に余計に疑問を抱かせたりはした

「で、この白けた場をどう責任とるつもりですか、あなたは。」

それまで大人しくしていた小春だが
話がひと段落したのを受けて
場の空気が重たいものになっている責任を千晶に思い出させる

年上だらけのこの集まりの中でもこんなセリフを堂々いってのけた小春だからこそ
千晶に対しても臆することはない

「めんどい、任せた。」

「無責任な人ですね。」

その千晶の答えはシンプルな拒否回答
千晶が場を作る努力をするのは
特別な場合だけで 基本はこのように面倒くさがり

そんな、後は知らんな態度に相変わらずを小春は感じたりもしたが
こんな状況にしておいてというのがあるので
さらに言い募ろうかと思い口を開いたところで
このメンバーだとだいたいハズレをひかされる武也が
色々とあきらめて口を開く

「とりあえず、話は終わったんだし、飲みなおすとしようぜ。」

「武也にしてはいい案だ。」

「ん~、納得いくようないかないようなだけども、別の機会ってことで賛成。」

それに依緒と雪菜ものっかる
そうなると小春もわざわざ言うことはなくなった

「それで、春希たちは、来年どうするんだ?」

それを確認してから武也はかなり微妙な雰囲気を出している春希と
それを無言で支えているかずさの2人に話をもっていく

「え?俺たち?特別どうというのはないけど。」

いきなり話をもってこられて戸惑う春希
内心は先ほどのを引きずっている
過去に触れてしまったから
雪菜の前で あの頃に触れたから
平常ではいらられるわけがない

「あ、そだ。春希、あたしも一枚噛んでなんかやらない?」

そんな春希に、その原因を作ったにもかかわらず
何も気にすることなく千晶は春希に提案する

「なにかってなんだよ?お前が関わると不安しかないんだが。」

「いや、ビジネス的な話。」

「女優としてってことか?」

かずさが千晶の提案の確認をするとともに
また何をと頭をめぐらす

「そ、そ。面白いものができそうかなって。そん時は雪菜も巻き込んでさ。」

「え?私!?」

アーティスト2人はともかく一般社会人な雪菜にはビックリな案

「ダメ?いいと思うんだけどなぁ。」

「なんでもいいですけど、うちの紙面が荒れるようなものは控えてくださいよ。」

小春が釘をさす
それが行われるときは、取り上げることになるのは確実だから

「ま、そこは記事の書きようだがな。」

これまで情報収集に徹していた麻理が初めて口を挟んだ

他と付き合いの浅さもあるが
それ以上にその話はまさにあの時の自分が知らなかったもの
後から話だけは聞いたものに触れているの理解し
静かにきいていたのだ
本人が語る、あの頃の話を。

「書き方も何も、あたしは単にこのメンバーなら何か面白いものができそうだっていうだけの話なんだけど。」

「お前自体がそもそも疑わしいからだろ。」

千晶の弁明にかずさは突っ込みをいれる
疑わしいことに変わりはないというか
疑うなという方が無理あるはなし

「いいものができるはずなんだけどねぇ。」

「できたなら、取材させてもらうことにしますよ、企画倒れしそうですけど。」

「春希がいるからそれはないね。」

「既に俺任せかよ。」

小春としては実現するのかとても怪しい話に期待なぞしないが
千晶は春希がいるからどうにかなるはずと勝手に思ってる
だが春希にすれば
まだ企画どころかアイデアさえないのに丸投げしてくるのはどうなんだと言いたくなるのも無理ない

「まあ、音楽と演劇は相性いいからな。やろうと思えば色々できそうではあるな。」

麻里としては好奇心から見てみたくはある
確かに、いいものができそうな気もする
万人受けするものかどうかはさておき

「そもそも、何も決まってないから何にも言いようがないんだけど。」

勝手にメンバーにカウントされた雪菜は
中身のない思いつき話に答えようがなく
武也と依緒は肩をすくめた
どうなるやら、ということ

そして、先ほどから新年の話が出ないのは
春希と雪菜は過去に触れることになるためだ
当然、そのエピソードを知るかずさと武也と依緒は触れるような真似をするはずもなく
麻里はそもそも自身の予定の問題から触れたいはずもなく
千晶はあまりそこに興味がなく
小春はこのメンバーとはそういう話をしないので
その結果話題にのぼらないのだ

結局、春希たちには触れられない話題が今なお多い

だからこうして集まってみても
何を喋ればいいかそれぞれがついアレコレ考えてしまう
考えないわけにいかなくなる
その結果、場が停滞しがちになる

小春や麻理、千晶までいたとしても
それでも簡単にパーティという雰囲気にはならない難しさ
それが四人にはある

それでも集まることはやめることができない
それぞれがそれぞれの理由で
こうして集まることに意味を見出せてしまうから

いつの日にか、笑い合うことができるのだろうか?

それともそんな日はもう二度と訪れないのだろうか?

答えは誰も 知りはしない

知らないからこそ、こうして飲み交わせるのだから



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
この間のCC3人娘のいる集まりとは打って変わって
このメンバーが勢ぞろいすると
思ったよりも話題と、雰囲気に苦労しました
人数の多さもですが、話題をどうするかという問題があるんですよね

特に雪菜とかずさと春希+依緒と武也+部外者は
とても話題が限定されることになるなぁと

そんなわけで、なんともいえない雰囲気のパーティとなりました
機会があれば、これはリベンジしたい作品ですね

それと、クリスマスに間に合わなかった・・・です、はい。


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非公開コメント

びっくりしました

まずタイトルを見て中編の更新日を思わず確認してしまいました。ほぼ一年振りですね。正直、続編はもう無いのではないかと思っていました。ブログ主様がいつ頃から今回の話を書き始めたのかは分かりませんが、前回から間が空いたのでご自身でも書いておられる様に、最後のまとめが不完全燃焼な気がします。かずさと雪菜と千晶が手を組んで上手く行ったら物凄い事が出来そうな気がします。(裏で春希が苦労すると思いますが)同じ題材でのリベンジ作品期待しています(^_^)。
アニメ最終話タイトルはやはり
『届かない恋』でした。こちらも期待しています。
ブログ主様はDVDはお買い求めに成りましたか?個人的には、スタッフの皆さんによる(今回は水島さん、米澤さん、丸戸さん、下川さん、安藤監督)座談会が良かったです。
プロフィール

海雪 海辺月

Author:海雪 海辺月
現在、White Album2 SS、特に冬馬かずさ SSを執筆がメインです。
目次はカテゴリーの未分類においてあります。
Eメール:umiyuki_4s@yahoo.co.jp
@を半角にしてください
メアド載っけてないことに今さら気づきました・・・

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