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冬の足音を聞いた

まだまだ冬は遠いと思っていた

ようやく暑い夏が通り過ぎてすごしやすくなった気候になって
食欲や スポーツや 芸術の秋になって
色々なことに頑張れる季節になった

葉が少し色づき始めたけれども それもまた秋の味わいだって思えて
次の季節がすぐそこまできていることを感じるわけがないって
どこかで思っていた

でも、それはすぐにやってくる

それを感じるのが 秋の夜 

吹いている乾いた風が 冷たく 体を凍えさせるように 心を冷たく刺してくるように

また、今年も 冬がくるんだと
耳元で風が唸っていったから


そんなことを そんな空想を感じてしまうくらいに

冬にまだ慣れないおれたちがいる

またWhite Album がどこかで聞くかもしれない季節がやってくるのかと思えば

そんな簡単に、また冬がくるなんて言えないのは当たり前なのかもしれないけど

慣れる慣れないに関わらず、またやってくる

俺たちのいるこの街にも冬はくる

それを恐れながらも―――どこか前向きな気持ちがある

喜びとか希望とか、そんな言葉にできるほどの確かなものじゃないし、前向きにもなれてない
ただ、冬がくるということは、変化が起こるかもしれなくて
その変化の全てを否定するのをやめて、この街に帰ってきたのだから
少しは ほんの少しだけども 変化を受け入れることを なによりその変化がより良いものであることを願う 俺たちがいるんだ

まだかすかな 冬の街の灯のようなものとかもしれないが

前を向いて 願うことを

もう一度 この街で 始める

街角で White Album を聞きながら

もしかしたら流れるかもしれない 届かない恋 を聞きながら

空から舞い降りる 雪を眺めながら

俺たちは また ここから 奏でる

あの日置いてきたものたちをかき集めて

俺たちだけの歌を 響かせるんだ―――








「どうよ!?」

「待て、何がどうなんだかさっぱり分からん。このモノローグはなんだ?まさか俺の心情描写とか言わないよな?」

「春希以外、誰がいるのさ。冬馬さんだったらもうちょい女っぽくするって。」

「やっぱりかよ!?前半はまだともかくとしても後半はなんだこれ!お前の中で俺ってどんだけ恥ずかしい奴なんだよ。」

春希はただいま後悔の真っ最中
千晶がふらりとやってきた挙句 よくわからない原稿を見せてきたのでまた劇のなんかかと思って読み始めたのが失敗だった
最初からなにか違和感を覚えたが 読み進めていくうちにこれがなんだが分かった上に、明らかに俺であろうキャラがおかしい
なんだかもう最後辺りは思春期真っ只中に罹るような病を発症しているような物の言い方がもう見ていられないというか
これが自分かと思うと全身鳥肌が立つくらいに拒否反応がでる

なおその後ろでかずさは微妙にツボッたらしく笑いをこらえるためにソファーに伏せっている
その肩が小刻みに動いてるのが証拠として挙げられるのではないか

「いやなんか最初は真面目に書いてたんだけどさ、途中から筆がのちゃってさぁ~。」

「のらんでいいわ!そんなもん・・・。出来上がりがこれとか酷過ぎるというか、のる方向間違えてるとしか思えん。」

「え~~、傑作なのに~。」

「没だ没、こんなもん。だいたいこれだけの文書量じゃ意味ないだろ。」

「いや、それ導入だよ導入。ここから物語が展開していくんだって。」

「ならせめて、それ作ってからもってこい。ここで終わってると俺がただの恥ずかしい奴で終わりじゃないかよ。」

「いや、それが書きたかっただけだからしょうがないじゃん。」

「理由がろくでもねえ!?」

「でも、身内うけはいいと思うんだけどなぁ。」

「身内受けを狙ってどうするんだよ!それ、分かる対象が少なすぎるだろ。お前はそんなことのために無駄な労力を使うほど暇なのか?」

「いや、忙しい。でも、これはそれさえ凌駕するほどの重要度が私の中にはあったわけよ。」

「お前の優先順位のつけ方がおかしすぎるだろ!大学サボり過ぎてるからそうなったんじゃないか?もう一度そこら辺勉強しなおせ。」

「いやいや大学で優先順位のつけ方は学ばせてもらったよ~、いかに単位を確保しつつ演劇の方に力を入れるかいい勉強になったもん。」

「・・・むしろ逆効果だったのか。というか、それいかに他人に物事を押し付けての間違いじゃないのか?」

「利用できるものは可能な限りなんでも利用する。」

「その結果がこれか?」

「そ! それ。」

「やっぱりろくでもね~!」


後ろで笑いつづけるかずさの気配を感じつつ
こんなものを読んでしまったことにもう全力で悔いる春希は
叫ぶことでしかそれを解消する術を知らなかったのであった―――


~~~~~~~~~~~~~~~~~


前半を書く→風邪をひいて寝込む→後半を書く

ということをした結果、途中で見事色々なものが切れてしまい
このようなものになりました

・・・・なんというか真面目に読んでくださった方、申し訳ございません
最初からそういうオチにする気はなかったのですが、気が付いたらこういうのものになっておりまして
千晶のセリフは半分千晶、もう半分は・・・といったところです

長編で苦戦しているのをこう晴らすような気分で書いたものなのでお許しを~

ということで、季節?短編でした。


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やっぱり!

更新お疲れ様です。
読み始めてしばらくは春希のモノローグでWAの季節だという感じの話かと思っていましたが前向きな気持ち辺りからちょっとおかしいと思い始め会話になる直前まで読んでこれは千晶が書いた物ではと思い、読み進めたらやっぱりその通りでした。
春希がWAの季節を振り返ることはあるでしょうが「届かない恋」を積極的に聴いてほしいと思うことはまず考えられ無いし、かずさが笑ったのもあまりに自身の愛する春希とのギャップがありすぎたからなのでしょうね。
次回も楽しみにしています。
プロフィール

海雪 海辺月

Author:海雪 海辺月
現在、White Album2 SS、特に冬馬かずさ SSを執筆がメインです。
目次はカテゴリーの未分類においてあります。
Eメール:umiyuki_4s@yahoo.co.jp
@を半角にしてください
メアド載っけてないことに今さら気づきました・・・

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