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北原家のクリスマス そして試練

例の子供たち、というか今回は兄視点の一人称ものです
北原家のクリスマスはちょっと特殊ですよね、ということで。



我が家にはクリスマスというものがない
これはなにも中止のお知らせがどうとか、シングルベルに配慮したとか、そういう類の話ではない

ただ単にコンサートで家族が忙しいからである
母さんはピアニストとして、父さんはその管理、妹は駆け出しピアニストとして

しかも、クリスマスだけでなく新年カウントダウンコンサートとか他のピアニストがしてるのを見たことがない、わけの分からないことまでしているため12月はとても忙しくなる
ちなみにさすがは母さんわけの分からないことをするのが好きだよね、と思っていたら発案者はおばあちゃんであったことを後になって知り、考えを改めさせられた

それはともかく、そんな時期ではあるが特に用がない俺が家事を一手に引き受けているのである
家の長男が一手に引き受けているのは世間的にどう思われるやらというのはなくはないが、不満はこれといってない
むしろ、とても楽しそうにスパルタ指導してくれる妹の指揮下、演奏の練習させられるような事態にならないのだからそれだけで充分である

そんな世間一般でのイベントであるクリスマスに縁のない我が家だが、そんなこの家において数少ない普通のクリスマスを感じさせてくれるものがある

それが クリスマスツリー 

ただし、高さ2m近くある
毎年この時期になると家にツリーがやってくる
正確には業者からトラックで運ばれてくる
なぜやってくるかといえば、おばあちゃんが原因らしい
普通は業者が使うような物をわざわざレンタル契約を結んでるからとのこと
しかもこれ、最初は病室に飾ろうとしたとかなんとか
どう考えても病室に持ち込むものじゃないし、病院からも許可は出ないだろうし、病人がするようなことじゃない
父さんが必死に説得して病室へは止めたであろう姿が簡単に想像できてしまう

そんなところはさすがはおばあちゃん、さっきのと合わせて、控え目にいっても常識にとらわれないだけはある
なんで我が家の人たちはぶっ飛んでいるのだろうかという疑問がますます深まるエピソードだ

その疑問はとりあえず脇においておくとして、そんな理由からツリー以外特にクリスマスは関係なくクリスマスケーキやクリスマスプレゼントもないし
イルミネーションをするでも見にいくでもなく、ただ親が忙しい時期というのが小さい頃の認識だった
そんなある日、妹がクリスマスプレゼントやクリスマスケーキという慣習が世の中にはあるらしいと話をしてきたので、それを知らない妹を、というかそういった世間一般の話に疎いのを憂いたのと、妹にもクリスマスを楽しんで欲しくてクリスマスプレゼントを用意してみたことがあった
人とは大分違う家でピアノに偏った生活を心配してというか、それ以外も知って欲しいというか、常識は身につけて真っ当な感覚のピアニストになってほしいというか、なんというかの末だった
後半になるにつれて本音に近くなっていると思うのは気のせい、のはず

そんなのから始まり、父さんがそれに乗っかって支援してくれるようになり、妹と俺のプレゼント交換とクリスマスケーキを2人で食べるのが毎年のこととなった

今ではその妹もあっち側に行ってしまったので、クリスマスプレゼントのみ残っている
そして問題はいまだに残るそのクリスマスプレゼントという名のプレゼント交換会みたいなもの
これがまた一大行事なのだ、俺には

正しくはファッションや女性ものに詳しくない俺には

というのも、過去には妹がコンクールの舞台にあがった時のプレゼントはその時の舞台衣装というべきドレスである

それを選ぶのにどれだけ大変だったか、考えてみて欲しい
ただでさえ、日頃ファッションには敏感でない身
そんなドレスやらなんやらに縁があるはずもなく連日頭を悩ませた
そういうものの流行りなど分かるはずもなく
ファッション誌に載っているわけもなくなので
カタログを何度も見返し、お店に何度も足を運ぶことになったのを今でも覚えている

そして、恐ろしいことに今年のお題は一式コーディネートである

お題とか自分で言っちゃってるのも充分本音が漏れている上に何故か中身は指定されているというものだが、何よりこれは上と下だけじゃなく、中もである

中もである

中もなんだそうだ

どう考えても家の妹様はおかしい

男の俺に何を買わせる気なんだろうか

上下だけならまだ許容範囲だったが
下着までとかどう考えてもあり得ない

あの伝説を持つ武也さんだって高校生の時にそんなものを買ったとは思えない
それを俺にして欲しいというのは一体どんな神の試練なのだろうか
常識を持たないピアニストの神とかそこら辺なんだろうか

考えてみて欲しい

高校生くらいのやつが彼女のクリスマスプレゼントに下着を買っているというだけでかなりアレな人なのに、彼女どころが妹のである

店員に伝えたら確実に通報という選択肢が浮かぶ行為だ

しかし、それが妹の希望とあらば為さねばならぬ身

ああ、これがかつて母さんの下着を買いに行った父さんの心境なんだな、と親子無駄な所でまた一つ分かりあえた気がする

そんな クリスマス前

本日もまた妹のためにファッション誌のページをめくるのであった

まる




~~~~~~~~~~~~~~~~
そして、一つ前のSSそのものが実はこれの前振りだったりするものです(笑)

前のを書きながら、早くもこうつなげていこうと思いながら書いてました。そういう時だけは早くかけたりする不思議、ですね

それと、前作のコメントにありましたがアクアプラスの女性キャラクター一位がかずさということで、同じ思いである私には嬉しい話ですね。それを弾みに二期を~・・・、はどうか分かりませんが、そうなると本当にいいんですよね。

ということでWA2がまだ終わってしまったもの、にならないことを願いながら、今回はこれにて~。

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愛情もしくは甘えたいの裏返し?

更新お疲れ様です。
前作のラストでの曜子さんの暴挙?がその後の北原家の恒例行事になっているのは面白いですね。
兄が妹にリクエストされたプレゼントの内容は兄が悩みまくることを見越して寧ろその様子を見て楽しもうとしている妹の愛情もしくは甘えたいの気持ちの表れなのでしょうか?そのちょっと素直ではないやり方はかずさの娘らしいですね。
子供達のssはこれまで兄から見た他の家族や妹から見た兄のことなどがありましたが、北原夫妻(特にかずさ)から見た子供達のssも読んでみたいです。気が向いてご一考頂けたら幸いです。
次回も楽しみにしています。

良いお年を

今年もWA2のssを読ませていただきありがとうございます。毎回拙いコメントをさせてもらいましたが、来年も続けて行きたいと思います。
良いお年をお迎えください。

こちらこそ

こちらこそ、いつもご覧いただき、またコメントしていただきありがとうございます。本年もとても励みになりました、tune様もよいお年をお迎えくださいませ。
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海雪 海辺月

Author:海雪 海辺月
現在、White Album2 SS、特に冬馬かずさ SSを執筆がメインです。
目次はカテゴリーの未分類においてあります。
Eメール:umiyuki_4s@yahoo.co.jp
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メアド載っけてないことに今さら気づきました・・・

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